学習体験とは何か?
〇博物館の時代による変化
●場の変化
四半世紀前
ほとんどの博物館の「教育」における優先順位は非常に低かった。
今日
市民のための学習センターとして位置づけているところも多い。
古い博物館はキュレター(研究専門家)とレジストラー(収集専門家)が大きな力を持っていたが、学習の場の側面を持ち始めて実践しているところも多い。
→博物館専門家にとって市民に情報を伝達する方法を知ることが重要になってきている。
●資金の変化
伝統的には、私的な資金とわずかな公的支援によって支えられてきた。
今日は、資金援助の大半を公的セクターからもらっている。
→公的資金には無視できない紐(制約)がついてきた。社会教育上の目的を果たすことである。
公的資金に加えて、企業資金も増えている。企業は建物に刻まれる名前だけでは満足せず、寄付が公衆の目に届くことを期待する(主に広告費支出)。そのため、多くの人に名前が知られるようなプログラムや展示の開発に対して与えられるようになった。
学習が博物館の学会で耳にするようになったそうだが、「学習」は人によって意味することが異なる。
「学習とはなにか」
「博物館体験 学芸員のための視点」
1996年発行 雄山閣出版株式会社
ジョン・H・フォーク著/リン・D・ディアーキング著/高橋順一訳
本日からこの本を読んでいきます。
学んだことをまとめたり、自分の意見を考えてみたりしていきます。
学習とはなんでしょうか?
学ぶことを考えるときに学ぶきっかけ、学んでいる最中、その後が分かれると思います。その体験を実体験とともに深堀りしていきます。